感想の箱庭

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【映画】劇場版シティーハンター新宿private eyesを観た

前回の記事で書いた観たいけど時間とお金がないので諦めた映画のひとつ、シティーハンター

公開が2月8日なので、今日で公開して丸一ヶ月だ。流石にやっている所と上映開始時間が狭まる時期、私は観に行った。

 

何故今回観に行ったかというと、

いつも行っている映画館が金曜日は1,000円デーで、そして金曜日にちょうど休みが貰えたから

 

しかも丁度やっている時間が14:10と寝坊助にも優しい時間だったので、私は早朝に起きて行こうと決めて二度寝をしたのだった。

 

 

映画館に着くと地元のクソイナカディビジョンよろしくといったような感じで人は疎ら、席を決める時は上映30分前にも関わらず観客は1人のみという有り様。やっぱり話題になったと言っても公開から一ヶ月、しかも平日……落ち着くのも無理はない。

 

だが、上映開始直前には10名ほどになっていたのでやはり金曜日の1,000円デーは流石だと実感した。

 

 

さて、ここまで話しておいてあれだが、何故私はシティーハンターが観たかったのかということをまだ書いていなかった。

私はアニメ版のシティーハンターが放送していた時期には生まれていない。勿論再放送などで見たわけでもない。ではどうして気になったのか?答えはただひとつ、ニコニコ動画にあったラブライブ!シティーハンターのMADが好きだったからだ。

 

どうやらμ'sはシティーハンターを雇っていたようです。 - ニコニコ動画

 

内容はラブライブのμ'sのメンバーがシティーハンターの冴羽を雇うというもの。これの出来が凄くいい!!!このシリーズが大好きで、今回シティーハンターに興味あった私は気になっていたのだ。

 

 

 

 

ここからはネタバレを含んで話していくので、観ていない人はスマホのメモ機能に手書きでXYZと書いてから映画館に行くんだ。いいね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シティーハンター自体のストーリーは

シティーハンターという異名を持つ伝説の始末屋の冴羽獠新宿駅掲示板にXYZと書いた依頼人の依頼を受ける

というもの。

 

 

そして今回の依頼人進藤亜衣というモデル。彼女は父親の死後から謎の男達に狙われていて、警察に護衛を頼んでも信用してもらえなかったので冴羽を頼ることにした。

 

 

まず、若い人は思うかもしれないのが

駅にある掲示板ってなんだよ

昔は駅前に黒板があり、それに書いて伝言などをしていた。らしい。

正直私も地元の駅で10年以上前に見たことはあるのだが、実際に使ったことはない。だが、当時のことを考えるとスマホ、いや携帯電話も普及していない時代には掲示板に書いて伝えるくらいしか方法がなかったのだろう。

 

 

今回は時代設定も2019年、まさに現代の新宿だ。掲示板など新宿にはない。ではどうやってXYZと書いて伝えるのか。

スマホのアプリを起動させてある場所の柱を写すと当時の掲示板が画面内に出てきて、そこにXYZと手書きで入力するのだ。

 

めっちゃ近未来になってるぅぅぅぅぅ!!!!!!!!

 

そしてそれを書いた亜衣は「やっぱりこんなの嘘に決まっているわ」と護身用のスタンガンを買いに行こうとしたところで冴羽と合流。

 

「俺を呼んだのは君かな?」

 

かっこよすぎるだろ!!!

まぁ、美女には弱い獠は亜衣の顔を見るなり「もっこり」するのだけれど。そんな暴走する獠を止めるのはパートナーの香!お得意の100トンハンマーで獠を殴るのだが、初回は「映画公開記念2019トン」ハンマーで殴るというメタなところをやってのける。それが寒くなく見れるのはシティーハンターという大きな作品ならではだと思う。

 

まぁそこからは、初心者でも見易い獠の仲間たちや今回の敵などでとても楽しかった。気分的には今回の依頼人の亜衣と同じ感覚でキャラの位置付けが分かっていく感じだ。

 

本編の最終的な敵はドローンなどの最先端化学兵器だ。CMでもドローンに銃弾の雨に撃たれながら走る姿が映っていたのでCM見た人は「ああ、あれね」となるだろう。

しかもただのドローンではなく人間の脳波で操るドローンなのだ。簡単に言えば、自分が思った風に動かせるドローンというもの。実際に作ることが可能そうな化学兵器で、とても現代に溶け込めていたと思う。

 

 

ここからは自分が滅茶苦茶興奮したところを幾つか挙げようと思う。

 

まず一つ目

OPが滅茶苦茶かっこよくて脳汁が溢れ出す

 

上記に書いたストーリーの前、つまり亜衣と出会う前の夜に一度新宿の街でドンパチしているのだが、そこがすごくかっこよかった。OPはどちらかというとカウボーイビバップのOPみたいなお洒落さとかっこよさがありそこから一気に心を掴まれた。今から大人のアニメの時間だと言ってくるかの如くのお洒落。めっちゃ英語でかっこいいの!!

 

なのに最後に「 ……モッコリィ」と響くというお茶目さ。

そうだった!!!シティーハンターってかっこいいだけのアニメじゃなかったわ!!!と思い出させるような演出に思わず口がにやけた。

 

 

次に挙げたいのはこれ

獠と香の関係性

 

相棒として獠を支える香はボーイッシュもあり可愛さもありなとても素敵なキャラなのだが、獠は彼女には一切興味がないような素振り。そこがとても美味しい。

 

本編ではウェディングドレスを着るモデルが急遽休んでしまったので香が代わりにモデルをするというシーンがある。香はとても可愛くウェディングドレスを着て、周りのモデルやCV山寺宏一の社長(香の幼馴染み)にも絶賛されるのだが、獠は「いつもと変わらない」と一言言ってしまう。香は傷付いて、でもそれを表に出さずにそのまま社長と食事に行ったりするのだが、それにも獠は興味なし。

 

おいおい!いいのかよそれで!!!と思うのだが、そんなことで亀裂が入るほどの相棒ではないのがこの二人。

最後は「変わらないさ。綺麗なものはずっと……」みたいな獠の言葉の〆で

止めて、引く

(シティーハンターのEDに行くとき必ずやる手法)

 

かっこよすぎるだろ!!!冴羽獠!!!!!

 

早く二人が結ばれればいいのにと思ったが、でも公式で結婚して子供が出来たみたいなムーヴされたら解釈違い起こしそうなのでこのままの関係でいてほしいと思った。

 

 

 

次にこれ

アニメ版の曲を使っているところ

 

正直私も全ては知らないが、最初のOPのCity Hunter〜愛よ消えないで〜とEDのGet Wild の2曲は知っていた。

本編ではちょくちょく歌ありの楽曲がいくつか流れるのだが、本能で察した。

これ絶対アニメ版のシティーハンターの曲やん!!!

中盤からはずっとOPはいつ流れるのかが気になって気になって仕方がなかった。

 

そしたら終盤、敵が使用していたドローンを操る装置を破壊したとき!!

「愛よ消えないで もう uum~♪」

 

あああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!(脳汁ブシュワァァァァァァァ)

 

正直一人だったら発狂してた。原点回帰でこの曲に戻ったのだと思うと滅茶苦茶興奮した。スタッフは新規の人も当時のファンも掴もうとしているのが一気に伝わった。

そしてラスト、亜衣と別れて香と二人きりになった獠が上記の言動をしてGet Wildのイントロが流れて止めて、引く そして当時のEDと同じように下に歌詞があり画面は夜の街を車で走っているような景色でライトが映る。

 

私達の理想のEDを用意していやがった!!!

 

そのあとスタッフロールの隣にはアニメ版のシティーハンターの名場面の切り抜きのような映像。

 

絶対アニメ版観てたら興奮して失禁するやつじゃねぇか!!

 

 

あとこれは興奮というよりかは萌えなのだが

海坊主と美樹の関係が好き

 

海坊主とかいう見た目マフィア梶田は、まさかのロボットに滅茶苦茶愛情持って海小坊主なんて名前を気に入ってたし、美樹の母性感も素敵で、二人が共闘してるところとかは興奮した。

 

 

       総合評価

      100点中98点

 

よかった点は

  • 初心者にも見易い設定
  • 20年以上前の作品なのに現代の設定に馴染ませることが出来ていた
  • 新しいことも取り入れつつ当時の手法も入れている
  • 冴羽獠の良さがわかる
  • 新宿の街でどこなのか分かる部分も多くリアリティーもあった

 

作品に対する不満な点は一切なかった。だが、

アニメ版を観ていたら楽しめたであろうところが何ヵ所かあり、初心者の自分には歯痒かった

 

なので2点は自分への戒めの2点である。

 

総評は

この興奮を定期的に感じたいのでルパン三世みたいに不定期で新作を金曜ロードショーで作ってくれないかな

 

冴羽獠の声を担当してくださった神谷明さんは72歳らしい。香も他のキャラも当時のキャストで揃っている。それで当時のクオリティを維持していた。声優って素晴らしい。

 

テレビ版のシティーハンター、深夜で再放送すれば絶対いい視聴率取れそう………お願いします。再放送かネット系ので配信してください……。全部見たらまたこの作品を観て楽しみたい。そう思えるほどに最高でした。

いつか新宿の聖地巡礼しよう………

では皆様お元気で