感想の箱庭

しろのが見たものの感想を投げる

【映画】初めて商業系のBL作品に触れて心に大きな穴が空いたオタク

映画化がされるという話を聞いてからずっと気になっていた作品

窮鼠はチーズの夢を見る

を今日観てきた。

 

最近時間がなくて公開されていることを忘れていたのだが、フォロワーが狂ったように沼にハマっていたのでフォロワーがお勧めしていた観終わったと後に夜になる時間帯で決めてきた。

 

今回はいつものネタバレを含む内容紹介と共にBL要素というものが含まれるので、苦手な方はバックでお願いします。

 

ネタバレなしの感想を一言言うのであればこの作品は

15歳から観れるジャニーズと実力派俳優が織りなすAV

 

 

これ以降はネタバレも含む。いいね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大まかなあらすじとしては

 

非の打ち所がないような主人公で既婚者の恭一(関ジャニ∞大倉くん)が実は不倫をしていて、それを大学の後輩で現在は探偵業をしている今ヶ瀬(成田凌)に掴まれてしまう。依頼主は恭一の奥さんで、不倫はしていても奥さんには愛情がある恭一は今ヶ瀬に黙っていてくれと食い下がる。出会ったころからずっと恭一が好きだった今ヶ瀬はキスをしてくれれば黙っていると持ちかけてきて……

 

結構BL作品を読んだことある方ならよくあるなぁっていう導入だと思う。だがこの作品はよくある導入から繊細に物語が進んでいく。

 

 

まず主人公の恭一は一言でいうなら

流されやすい残念な人だ。

浮気しているのはいけない事だと分かっているのに言い寄ってきた相手が「貴方が既婚者でもいいから付き合いたいの」なんて言ってきたら断る理由が出せなくなってそのまま性行為してしまうとにかく人としてダメな部類の人間だ。

 

この作品、BL作品と言っておいてなんだが序盤はマジで恭一が女性と浮気をしていく様子が多くどちらかと言えばノーマルの性行為描写が多い。

恭一は別に今ヶ瀬と出会ってから今ヶ瀬のことしか考えられなくて今ヶ瀬とずっと生きていくみたいなものではない。

確かに今ヶ瀬と出会ってから恭一は変わっていく部分はあるが本人は変わったいくつかのことに対しては自覚ないし、自覚したところで彼を取り巻く環境を自分で変えようとはしない。

完全に恭一に意志があるにしても基本的に相手に対しては受け身で自分で行動起こして恋愛を膨らまそうとする感じではない。

 

マジで冗談抜きで出てくる女性ほとんど恭一は手を出してる気がする。

恭一はエロゲ主人公みたいに出会う女出会う女にフラグを立てては関係を結んでいく。

 

あり得ないだろう普通ってはなるのだろうけど、実際こういう流される人は少なからずいると思う。

 

 

一方今ヶ瀬は、大学のサークル勧誘で恭一に遭って以降ずっと恭一を想うゲイだ。

初めて出会った時からずっと好きで、大学時代に煙草を吸っていた恭一が使っていたジッポを貰って今も愛用するほどには執着がある。

個人的には彼は好きな人には奉仕してしまうタイプなのだと思った。だからこそ受動的な恭一は今ヶ瀬を徐々に特別に感じるようになっていくし、隣に置いて性行為を許したのだとも思う。だが尽くしたところで己の欲は満たされているのか不安になる。だから恭一がまた女に言い寄られていないかと携帯の履歴を覗いたりする。

 

この二人の関係が居心地がいいのに壊れてしまうのが見えるのは

お互いがお互いに対して一言本心を伝えられなかった不器用さが見えてそれを二人とも理解しているから

なのかもしれないと解釈した。

 

 

二人はあの日キスをしてからゆっくりと崩れていくのが分かっていたのに進んでしまったのだ。

だからこその儚さがあり、性行為で心が満たされなかったりするのかもしれない。

 

本当どう頑張っても二人の性格的に今のままでは報われないのに、その殻を打ち破る一歩が踏み込めない二人だからこそのあの結末なのだと思う。

 

淡白で今まで能動的にならずに受動的な相手に流される恋愛をしてきたが故に自らの行動で愛情を表現しきれない恭一

 

本気の恋だからこそ今の程よい先輩との距離に甘んじてしまいながら依存をしていく粘着質な今ヶ瀬

 

噛み合うようで噛み合わない。それがもどかしくも儚く美しい。そんな作品だった。

 

 

ここまではストーリーの話だが、序盤に話した「15歳から観れるAVってなんだよ」という部分なのだが、

 

マジでセックス描写が変な素人AVのサンプルなんかよりエロくて抜ける

 

序盤は恭一の不倫のセックス、中盤には女性に加えて今ヶ瀬とのセックスまで足される。本当に義務教育受け終わってたら未成年でも観ていいのかよってくらいにはまぁまぁ過激だった。

というか序盤で今ヶ瀬が恭一の不倫を黙る条件で挙げていたキスも相当エロい。完全にセックスするだろってくらいのエロいやつ。

それに何回か今ヶ瀬が恭一にフェラをするシーンがあるのだけど、一回目が序盤すぎて

マジで映画館で観ていいの?

ってなるくらいには困惑した。しかもこれがジャブというくらいにはセックス描写は多い。

 

喘ぎ声は後から録音してアテレコで足してるという話も聞いて余計に困惑した。

それだけこの作品には重きを置かれているということだ。

 

個人的にはこの作品には

マカロニえんぴつの「恋人ごっこ」という曲がぴったりだなと感じている。

観た方はぜひ歌詞を今ヶ瀬に置き換えて聴いてみて欲しい。

 

今回はここまで。

次はTNETかなぁ……観に行けたらなんですが

 

また次までさようなら

 

 

 

 

 

 

【映画】飛躍を信じていた推しが全裸で飛翔している『ぐらんぶる』を観たオタク

めっきり暑くなり7月の冷夏はなんだったのかと言わんばかりの今日この頃。こういう日は海水浴なんていいものだなとか思うのかもしれないが、海がない地域の田舎住みオタクは映画館へと足を運んだ。

 

ずっと公開を待っていた作品、ぐらんぶるを観に猛暑日外に出掛けた。

 

 

クソ長いタイトルから察する方はいると思うが、この作品に推しが出ているのだ。

そう彼の名は

犬飼貴丈

 

ジュノンボーイになり仮面ライダービルドでは主人公を演じていた彼。

本当顔がいい(オタク特有のクソデカ感情)

元々彼がオタクであることを知っていたので、いつか漫画やアニメの実写に出てくれたらいいなぁなんて思っていた。そんな中彼が実写映画に出演決定!ありがとう神様。おめでとう犬飼くん。そう思って見てみたらそこには全裸の犬飼貴丈が凄く決めた顔で仁王立ちしていた。

……ファッ?!!

 

え?????イケメン枠で売ろうとしていたのではないのですか?????え?????なんで?????え?????は??????????

しかも隣にはキョウリュウジャーでレッドをやっていた竜星涼の姿が……

ブレイブって話ちゃうぞ?!

※ブレイブ:竜星くんがやっていたキャラの口癖

 

とにかくヤバそうな作品だなと白目を剥きながら公開を待ち望んでいた。

結局情勢の影響で8月に公開へともたれた今作。時間が合わず結局今日観ることが出来た。

 

ここからはネタバレ込みで感想を書いていく。

もし「観てないでござる〜拙者ネタバレは厳禁なのでフヒヒサーセン」なキモオタ侍の方はTwitter

「これから裸祭りに行ってくる」

とツイートしてからここに来るんだ。

いいね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まあ結論から言うと

割と真面目に服を着ている時間より裸やパンツ一丁の姿の割合がアホみたいに多い

ウォーターボーイズ海猿なんか非にならんくらいに肌色の成分がおかしい

 

個人的には

裸と酒で8割占めて残り2割にダイビングがあり青春要素はほぼ皆無

と感じた。

青春の春はどちらかというと春画とかの類の春だと思う。青は野外という意味の青かな……

かましいわ

 

作品のテイストはこの上記や予告を見たことある方なら分かると思うがギャグテイストのリズミカルなもので、やり取りのテンポや緩急の付け方が本当に上手いと感じた。

 

原作の漫画は作画と原作の二人体制なのだが、原作の人の名前と経歴を見てそりゃ面白いに決まってるじゃねぇか!となった。

原作者は「バカとテストと召喚獣」の作者だ。

この作品はアニメ化されたときに触れていたのだが、本当にこの人はバカがバカをして笑いどころを作るのが上手いと改めて確認出来た。

 

それに映画の脚本は「探偵が早すぎる」の人。これもコミカルでテンポがいいドラマなのだが、このぐらんぶるにマッチして相乗効果をもたらしていた。

 

話の流れは本当にテンポよく、役者のそれこそ文字通り体を張った演技も相まって観ていて飽きが来ない。

初手のパロディや謎の裸での目覚めのループ、そして中盤以降の酒!裸!

中だるみなど一切なくぽんぽんと進んでいくのは観ていて非常に楽しかった。

 

 

冒頭で話した推しは

顔は凄くいいのに実はめっちゃ典型的な秋葉原系なオタクでクソデカプリントされているキャラTを真顔で着こなすキャラ

だったのだが、これがまた凄く合っていた。

キリッとした顔をしたかと思えば、アニメキャラとのコラボのスーツに対して土下座をしてキモい声を上げていたり、真顔で「女子高生美少女サークル」がないことを嘆いたり、彼への無限大な可能性を感じた。

というか根がオタクだからなのかめっちゃ人をバカにする時の笑い方や尊さが最高潮になって気持ち悪いステップを踏むところとか自然過ぎて逆に怖かった。

 

竜星くんは、以前キョウリュウジャーの流れで観た作品「俺たち賞金稼ぎ団」の頃から感じていたコミカルな表情をコロコロと変えるキャラが似合うというか個人的に好きだなぁと再確認した。

流されてしまうチョロさがありカッコつけな部分もあるキャラは本当竜星くんの表情もありとてもいいものだった。

 

またこの作品で欠かせないのが「vamos!」の合言葉から始まる野球拳だ。

ダンスはとてもキレがよく、ダイビングサークル(飲みサーではない)の屈強な筋肉美を持つ男たちのダンスは必見である。

※ちなみに犬飼貴丈氏のインスタにダンスの様子があるので気になる方はチェックして欲しい

 

 

 

 

こんなオモシロ要素が満点な今作だが、忘れてはいけないのはキューバダイビング要素だ。

 

この作品は忘れがちだが、飲みサーに近いインカレのダイビングサークルでの作品だ。

孤島にある大学で半ば強引に入会してしまった二人がダイビングを通じて海の綺麗さに触れたり酒の悪い飲み方に触れたりする作品だ。

 

ダイビングのシーンはとても真剣なもので、それがこの作品を引き締める要素になっていると思う。海は本当に綺麗だしちゃんと役者は免許を取りこの撮影に挑んでいることもありとても綺麗な映像となっている。

 

 

 

総評すると

綺麗なんだけど永遠に夏至祭をしてるきったねぇミッドサマー

 

あの孤島からは出られないんじゃ……

そしてあのサークルに入ったら最期。もうあの二人は日常に戻れない。

 

クソデカ感情抜きで考えると

  • イケメンが全裸で走っていたりするところを合法的に12歳以上は観れるところ
  • 筋肉マッチョマンのキレはいいが性格が悪いダンスが観れるところ
  • こんなキャラが立っている男性陣の引けを取らないほどキャラ立ちしている屈強な女性が観れるところ

 

はとてもよくて、堀北真希版のイケパラとかバカテスとかああいうワイワイ盛り上がってバカをやっているのを観るのが好きな人は好きな作品だと思う。

個人的にはとても面白かった。

 

そして映画館の会員証のポイントが溜まり一回無料になる権利を得たのでまた観に行こうと思う。

 

それでは今回はここまで

ではまた皆さまお元気で

 

 

【映画】4DXになって帰ってきたパトレイバーの映画を観に行ったオタク

本日7/17より機動警察パトレイバーthe Movieが4DXで劇場公開されていたことをご存知だろうか?

パトレイバーとはOVA、漫画、TVシリーズ等様々なメディアミックス展開を行った作品でこの映画もその一つだ。

 

私が名前を知ったのは実写映画を行うという旨を昔ニュースでちらっと聞いたくらいで、メディア展開をしていた頃は生まれてもいない。本当に知識はゼロだ。

では何故今回観に行ったのかというと……

好きなV tuberのお姉さんが動画を投稿したからだ

 

ところで読んでいる人は型落中子という人物をご存知だろうか?

映画のレビューやゲームの生配信などを行なっているVの界隈のお姉さんだ。

グラマラスな超絶誇張された爆乳に三白眼が特徴で、諸事情で声帯ユニットが20代後半の男性めいた鼻に少し掛かっている感じの声が印象的な彼女。私はフォロワーのRTで彼女を知った。元々映画のレビューは浅井ラムというニコ厨には「メタルマンの人」で通じたり最近ではオタクが新参を陥れたりする時に多用する「○○を勧めるペニーワイズ」や「○○にラブソングを」の嘘字幕シリーズを作った人で通じる方のするレビューが好きで、他の映画のレビュー動画とかもたまに見ていた。そんな時に彼女を知った。

バーチャル埼玉というところの30番通りのレンタルショップで働いている彼女は視聴者(会員くん/会員ちゃん)に色んな映画をお勧めしてくれる。結構ネタも細かく、V特有のカクツキみたいなのも感じられずとてもVが苦手な方でも見やすい類の動画だと思う。

 

そんな彼女がつい最近パトレイバーの映画のレビューを上げた。

‪[#21]型落おねーさんと機動警察パトレイバー-THE MOVIE-[紹介‬]

https://youtu.be/-AOmDxiSt7Q

 

パトレイバーが気になっていたけど何処から手を出せばいいかと思っていた私にはとても彼女の動画がありがたかった。早速見てみるとキャラの簡単な説明やあらすじを教えてくれて初心者にも見やすい感じに仕上げていてとてもパトレイバーへの愛を感じた。

映画借りるかーなんて思っていたらなんと4DXで劇場公開されるとの情報をお姉さんは教えてくれた。ありがとう!!

 

ちょうど17日が運良く休みだったのとやっている劇場が近くにあったので早速私は映画館へと向かった。

4DXなんてデッドプール以来なのでもう5年ほど前?になるなぁなんて思いながら開場して向かうとチケットを握り締めていたのは歳上の方ばかり。この映画は1989年の作品なので当時観ていたという人が多かったのだと思う。

4DXなので荷物を足元などには置けない関係でロッカーを使用。今のご時世、床に鞄は危ないという話を舞台関係のクラスターが起きた際にツイートが回ってきていたので「今回観るものが4DXでよかったかも」なんて思いながら荷物を預けて劇場へ。

 

以下は4DX及び本編のネタバレになってくるのでかになる方は先に劇場に向かって欲しい。

ちなみに踊る大捜査線とか好きな人は好きだと思う作品なのでお勧めを先にしておこうと思う。

 

 

ネタバレ、いいね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず4DXは人生二度目なのだが、デッドプールが「撃たれまくり」だったのに対して今回のパトレイバーは「濡れまくり」だった。

 

元々今作は、不可解なレイバー(ロボ)の暴走事故が続いてその謎が解けた時に明後日来る台風で引き金となり関東のレイバーが暴走する可能性が出てきてそれを止めるために主人公達が奮闘する!というような大まかな流れとなっている。

最終決戦は台風の中の埋め立てられた人工島、通称「方舟」。そこに行くまでにめっちゃ濡れる。その後も濡れる!なんなら序盤も濡れる!

とにかく濡れる!!!

 

今日の外の天気は小雨だったのだが、正直それとほぼ変わらないくらいの水だった。

個人的には「台風のシーンはどうなるのかな」と期待をして行っていたので本当嬉しい限りだった。

ちなみに風も凄く吹いていた。機械が唸り出すほどには凄い。本当、少し風が強い雨の日に斜めに雨が降ってきて濡れちゃったくらいの湿り気はあった。

 

レイバーに乗っている隊員の目線になると椅子が振動してまるで自分も操縦席にいるかのような感覚になる。あれは本当に少年心を擽る者があった。レイバーが走ったらするたびにどすんどすん揺れるのも最高だし、とても興奮した。

そして撃たれたりもする。デッドプールを鑑賞時は撃たれすぎて髪の毛がぼさぼさになった記憶があったので髪をしっかり結んできてよかったなんて思いながら鑑賞していた。

 

結構カメラワークが左右に動くと椅子も動いたりと細かく動いていたのだけど、そこまで揺らさんでも……と思ったのは

野明がトマトを遊馬にトマトをあげるシーンでトマトが落ちた時にトマトが落ちた衝撃が椅子に来たところ

いや細かすぎだろwwwとか思ったけど個人的にはそこも最高だった。

 

4DX以外でとても好きだったのは

帆場が過去に住んでいた家を巡るシーンの廃墟の背景

上記にもあるようにこの作品は89年のもので舞台は99年と10年後の世界を描いている。そしてレイバーというハイテクな技術により革新的な発展を遂げている東京は史実とは違うがゆえの非現実感がある。古いちょっと昭和染みた古い下町の情景の裏では高層ビルが見えたりする。そして都市開発により解体工事が多く進められている。今作のキーパーソンである帆場の住んでいた家はどれも廃墟に似たノスタルジーのあるもので、廃墟が好きとしてはとても興奮した。

背景やコンピュータに若干の古さを感じさせるものの、内容はレイバーに搭載するOSの暴走や実用化されたロボなど今でも近未来と言える内容を取り扱っていて作品自体を古く感じたりはしなかった。近年だとAIが暴走して人に反旗を翻すみたいな内容は「近い未来あり得る話」として使われている。そんな内容を89年、約30年ほど前に取り扱っているというのだから本当に感動する。

 

 

 

今回を機にOVATVシリーズにも手を出してみようと思う。それくらいいいものに出会えた。

ありがとうリバイバル上映!

ありがとう型落中子!!

 

それでは今回はここまで

ではまた皆さまお元気で

 

 

 

 

【ゲーム】久し振りに乙女ゲームをした老婆なオタク

皆さんはゲームは普段からやる方だろうか?

 

自分は余裕を持ち始めた今が人生で一番ゲームをやっていると言っても過言ではないほど最近は色んなものに手を出している。

最近だとSwitchでSplatoon2やあつまれどうぶつの森などをやっていて、スマホではツイステをよくやっている。近頃はストーリークリアのないというかそもそもストーリーと呼べるものが薄まっているものが増えてきていて、それこそSplatoonはゴールというものがないに等しいもので最近物語性のあるゲームには触れてこなかった。

 

そんな中最近私はとあるゲームをクリアした。それが

囚われのパルマRefrain 

 

所謂乙女ゲームだ。

囚われのパルマ自体は名前は知っていたが話題が上がっていた当時は興味はなく、攻めた作品だなという印象しかなかった。だが、実際やってみて面白かったので今回は書いていこうと思う。

ここから先ネタバレやシステムなど色々話していくので気になる方はSwitchで購入をお勧めしますゆえ、お気をつけくださいませ。

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そもそも、どうしてパルマが当時話題になっていたのか。それはこの作品のポイントである「男性が監禁されている」というところが大きな要因だ。

監禁されている記憶喪失の相手に対して一対一で会話を行っていき親交を深めていくというシステム。監視カメラで相手の行動を見たり、ガラス越しでしか会えず決して触れ合うことが出来ないという今までに類を見ないシステムに当時話題となった。VRで彼と擬似的に面会をするというイベントもVRが出始めだった当時話題となった。

 

元々私は乙女ゲームの類はあまり触れずにオタクをしていた。やった事ある作品はテニスの王子様のサバイバルのやつとStarry☆Skyシリーズ。どちらも当時大好きだった声優が出ていた為だ。後者はとても思い入れがあり下敷きを当時は愛用していたくらいだ。

 

では何故今回パルマに触れようと思ったのか。大きな理由は二つあった。

 

一つ目

乙女ゲームをやりたくなったから

職場でうたプリが好きな先輩と話していて過去にそういうのはスタスカくらいしかやってないという話になり、ストーリーについて話していたらStarry☆Skyをプレイしたくなり調べたのがきっかけだ。

Switchで移植されていればやりたいなという気持ちで覗いてみた結果、残念ながら移植はされていなかった。その時に色々と移植がされていると公式ホームページで知った。だが、私の興味の湧く作品はその時には見つからなかった。

 

 

二つ目

声優本人がプレイ動画を上げたから

最近YouTubeに声優さんがゲーム実況や実写の動画を上げることが増えてきた。ホーム画面にお勧めとして声優さんの動画が上がることも増えてきた。色々と私も気になるものは見ているのだが、その中で目を引いたのは石川界人さんの囚われのパルマRefrain (以降パルマR)のプレイ動画だ。

https://youtu.be/o_EGQe9415c

 

石川さんは「チアキ・カシマ」というキャラクターの声をしていて、そのチアキが今回のパルマRの相手だ。本人が自分の声のキャラクターと対話する。とても気になる内容で上記の動画を見ることにした。

最初はイチャイチャするだけの内容でしょ?なんて見ていたが、実際はそんな事はなかった。

 

・時間に巻き込まれた主人公

・記憶がなく事件の容疑が掛けられて閉じ込められているチアキ

・信頼も何もかもがゼロ寧ろマイナスな印象

・そもそも事件も謎が多い

 

案外ミステリアスな雰囲気の世界観に私は興味を持ち動画を見るのを止めた。

この後は自分自身で確かめてプレイしたい

そう思ったからだ。

 

 

そんな時、タイミングを見計らったかのようにパルマRがセールを行った。どうやらカプコンのタイトルがセールをやっていたみたいだ。これは運命だと思い私はDLした。

 

 

最初の頃は一人称視点のゲームに慣れず、恥ずかしさが勝りチアキに対して早く記憶を取り戻して欲しいだなんて苛立ちを覚えていたりもした。だが、本編を進めていくに連れてチアキの素性や事件の真相が分かるにつれ切なさを感じるようになっていった。

チアキが孤児であったこと

・事件の当日彼はスパイとして怪しい行動を起こしていたこと

・彼は孤独であること

チアキの性格を見ていると愛されたことが今までなかったと言わんばかりに自己犠牲や自分の身を削ってまで相手である自分を守ろうとして暴走しかける部分が出てくる。チアキからの告白は最後にあるものの「答えは聞かない」「その方が君のためにもなる」などと身勝手な部分も見えたりして相手を守りたいのにそういう感情が初めてだからどうすればいいのかが本人も分かっていない様子で心に来るものがあった。

 

オタク、こういうの好きでしょう?私は好きだよ。

 

監禁されていた施設(孤島)から出ることになる二人は「この島での出来事全て口外してはいけない」「二人は島から出たら会わない」など書かれている契約書にサインをする事になる。もう二度と会えない。二人は結ばれぬまま主人公は島を出てチアキと別れることになる。

 

島から出れることが決まり最初は嬉しくも感じたのに恋愛感情に気付いてからは悲しくなる方向に走っていくストーリーはとても惹きつけられるものがあった。

 

そして本土に戻った主人公はニュースでチアキが護送中に襲撃され死を迎えたことを知る。

この時頭が真っ白になった。正直自分もまさかここまでショックを受けるとは思わなくて震えた。まさかバッドエンドか?と震えながら進めていくと、一年の月日が流れた。チアキの墓に花を手向けると後ろからチアキに声を掛けられる。

事故はフェイクでチアキが生き抜くために選んだ選択だと知り私は再度力が抜けた。そして幸せなハッピーエンドへと向かった。

 

 

いや本当にいい物語を読んだ。ガラス一枚で触れ合うのはエンディングだけなのにここまで愛情を育めるのは凄いと思う。

それに最初から友達や先輩後輩などの関係性ゼロで信頼度も皆無な状態からここまで持っていかれるのは本当に素晴らしいの一言に尽きる。

 

 

今回はまだ追加コンテンツをクリアしていないのでそこには触れていないが終わったらまた話していこうと思う。

ではまた皆さまお元気で

 

【映画】ミッドサマー(R15版)を観て祝祭を挙げたオタク

公開前から気になっていた『ミッドサマー』

 

最近では新たなシーンを追加したディレクターズカット版(R18)も公開されてTwitterでは謎のドラマTRICKネタが上がりまくるという謎盛り上がりをしているので名前だけ知ってるという方も多いかもしれない。

 

私は前に先行上映の感想か何かを観て観に行きたいとずっと思っていたのだが、体調崩すわあつまれどうぶつの森に時間を割かれて家から出れないわ色々とありずっと行けていなかった。

それでようやく時間が出来たので観に行ってきた。

 

行った映画館は先述したディレクターズカット版もやっているところで、悩んだのだが「とりあえず先にR15版観て大丈夫そうならディレクターズカット版を観て違いを観ようかな」と思いタイトルの通りR15版の普通の方を見てきた。年齢制限掛かっているのにR15版で普通と表記するのはどうなのだろうか……

 

この映画は結構ネタバレ観ちゃうと面白さが半減な部分があるのでこれから先は本当に観てからにしてもらいたい。

観てない人は

「これから祭りに参加してくる」とTwitterにでも書いてから映画を観て欲しい。いいね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冒頭、薄暗く色味が少ない夜のシーンからスタート。

ここは、この後にある儀式などの色彩と白夜という陽が落ちない日を退避させるためじゃないかなと勝手に思ったりした。

 

情緒不安定な主人公のダニー、ダニーと縁が切りたい彼氏のクリスチャン。いつ別れ話が出てもおかしくないこの状況。嫌な雰囲気が流れる。

双極性障害を持つ妹から不穏なメッセージが届き不安なダニーに対して「何も起きないって」と軽く電話で遇らうクリスチャン。そんなクリスチャンに対しての愚痴にも似た不安を女友達に電話しているダニーもまた抗うつ剤に似た薬を飲んでいる。

私も似たような経験があるから分かるのだけど、本当この映画はリアルにダニーの鬱症状を鮮明に映し出していると思う。この後の妹と両親の一家心中のことを受けた際の大袈裟にも見える程の大声出しての号泣やパーティに行くところ、そしてスウェーデンに行くという事を言わなかったクリスチャンに対しての言動。全てダニーが精神が不安定で抑うつ的なことが描かれている。あれ?私かな?と思うくらいには本当にリアルだった。

 

ダニーも結局スウェーデンに飛び立つことになり、クリスチャンとマークとジョシュ、そしてスウェーデン人で例の集落の出身者かつその集落へ行こうと誘った張本人のペレの5人で例の集落へと行くことになるのだが

 

私は観ていた最初は

ペレが「俺の出身地古典的な儀式まだやってるから見に来ないか?」と儀式や村のことは一般常識とは外れている事を理解してその事を面白半分で勧めたのかと思っていたのだが、

 

進むに連れて

ペレは故意的に彼らを集落に呼び自らの意志で彼らを生贄に捧げようとしていた事が見えてきて、

 

結局ペレは一体どこまでこのカルトに染まっているのか分からなくなってきた

 

集落近くに着くとまず最初に薬物をキメるわけだけれども、まぁ合法なのかは不明だが明らかに洗脳に近い何かだとは思う。

この作品は定期的に薬物入ってるんだろうなというお茶や食事などが出されるわけで、背景や色々と不可思議な現象が起きていく。だがそれはあくまで幻覚であり、それを分かっている一行はその変なところは一切突っ込まない。

この作品、儀式が行われるところなど花が綺麗で食事とかも色とりどりなんだが、飲み物が違法性を感じるものがあり

本当にスクリーンに映っているものは現実にその色彩なのかが分からない。

 

後に行われる儀式で目の前で72歳を迎えた老人が死ぬシーンを見た瞬間、音が聴き取りにくくなり篭った感じの音響になったり映像が不自然になったりと、結構主人公のダニーの主観がこの映像には大きく反映されている。話の終盤にはダニーはこのカルトに心を開き始めていてダニーがいるもしくはダニー自身が見ているであろうシーンは必ず綺麗な描写(謎の幻覚については後述)なのだがクリスチャンは優れない顔をしていて、メイクイーンが決まった後の食事シーンではハエが飛んでいる描写もある。

 

本当にその食事は美味しそうなものなのか?

はたまた薬物が魅せる幻覚の一種なのか?

 

真相は闇の中である。

 

 

まぁカルトな儀式については色々ネットでも出ているだろうし省略していくのだが、基本的にこの映画は

  • 宗教として集落の住人は酷いことをしていく(本人達にとっては当たり前)
  • 別の所から来た主人公の周りの人物は自分の信念を曲げず異教の集落の人々に馴染もうとはせずいつもと変わらない振る舞いをする
  • その行動が原因で集落の地雷を踏む
  • 生贄にされる

 

というパターンが何度か繰り返される

 

最初の犠牲者は儀式を中断しようと割り込んだり帰ろうとしてしまい、マークは彼らには重要な物(故人たちと繋がるための朽ち木)に立ちションしてしまい、ジョシュは彼らの聖書を無断で写真を撮った。

 

『郷に入れば郷に従え』が一切出来ない彼らは一切このカルトに対して好意的には接していないし自分達のしたいようにしている。ジョシュは一見論文の為に好意的に接しているようにも見えるが、実際は論文の為という自分の事の為にしか動いていないのだ。

 

ただクリスチャンだけはこのパターンでは例外だ。

クリスチャンはダニーのことを雑に扱っていたり、元々スウェーデンでは羽を伸ばして女を漁ろうとしてた雰囲気があったり、ジョシュの論文をパクろうとしたりと本当人として最低な描かれ方をしている。(あくまでダニーの主観で描かれている為本来そういった部分以外も多くあるのだろうが今作では殆どクズな描かれ方をされている)

だが案外クリスチャンはカルトには嫌悪感を見せながらも彼らの地雷を踏まないように行動している。こういうところは器用なのだ。

だがそんなクリスチャンも犠牲になる。カルトの中の一人の少女に恋心を抱かれるのだ。

 

この寝取り案件に対してエロ同人漫画だったら喜ぶのかもしれないが、ここはスウェーデンの片田舎のカルト集落。そんなオタクにおいしい展開を見せるわけがない。

 

ここで宗教特有の性行為に対する考えが出てくる。

ここでは性行為をしていいかの許可(ペレ曰く性行為出来るライセンス)をカルトのトップが決めて、女性が儀式を男性に施してその後に性行為へとなる。

その儀式がヤバいんだ。

 

  • まずルーン文字の書いた木の枝を相手のベッドの下に隠す(まだわかる)
  • 彼のために自分の陰毛を入れた食事と血(多分宗教画的に経血か処女膜)を入れた飲み物を作り食事に出す(ん?)
  • 相手が食す(二重の意味でマズいですよ!!)
  • 恋が実る(んなアホな!!!!!!!!!)

 

序盤に「この絵(宗教画的な)恋愛についてらしいよー」「へー」みたいな軽いノリでその絵が出るのだけど、実際に寝取る子がやってマジかよって感じ。私はこういった性癖はないし別に嫌悪とかはないのだけど、嫌いな人はマジで嫌いそうな描写だと思う。

 

少女はカルトのトップにライセンスを渡されて、それでカルトぐるみでクリスチャンと彼女を性行為に導こうとあの手この手で後押しする。と言っても甘酸っぱい恋愛ストーリーよろしくみたいな「あの子と二人っきりにさせちゃお!」とか上司がご子息を部下によろしくみたいな「あの子についてどう思うんだね」みたいな後押しではない。そう、薬物でクリスチャンを酩酊状態にさせる。カルトなんだから常識通じるわけないだろ。謎ドリンクや、謎の催眠掛けるみたいな手鳴らしで視界を歪ませたりとやりたい放題。まぁジョシュやマークがそうやってたんだ。相手もやりたい放題やるさ。

そんでTwitterランドでよく流れていた例の

世界で一番入りたくないSEXしないと出れない部屋

が出てくるわけだ。本当、マジで世界で一番だと思う。中に入る前にもう一度クリスチャンは謎の煙を吸わされて性的興奮を高めさせられる。薄暗い部屋で待ち構えていたものとは

 

  • 全裸の女性達が体を左右に揺らしながら全裸で合唱
  • 真ん中には例の少女が花のベッドで全裸待機
  • 股を広げて誘惑
  • 性行為が始まり興奮が高まると少女が女性に手を伸ばす
  • 女性は少女の手を取り祈りながら歌う
  • クリスチャンにも歌う
  • とにかくみんなに見られながらはよイけと言わんばかりに歌われる
  • 射精すると少女が「赤ちゃんを感じるゥ!!」
  • 大歓声

 

大地獄じゃ!!!

 

ちなみに薄暗いからぼんやりと裸体は全部見れる。あと性行為には腰部分がモザイクになる。

豆知識なのだが、性行為が直で描写されるとR18に跳ね上がるのだとか。

 

賢者タイムになりクリスチャンは走り去って逃げ結局は薬物決めさせられて体が動かなくなってしまう。カルト的には異文化の第三者の遺伝子が欲しいだけなので問題はない。

 

 

一方主人公のダニーはどうなのだろうか。

ダニーは基本的に依存気質で地雷を踏まないクリスチャンと行動してたのでダニーも地雷は踏んでいない。問題があったとすればショッキングな儀式を見たり薬物でバッドトリップ(悪い方向へ向かう幻覚)を見て自分でぐしゃぐしゃとなるだけで別に他人には迷惑は掛けていない。ダニーにとってはの話でありクリスチャンはもしかしたら迷惑だと思っていたかもしれない。

家族を失い天涯孤独になってしまったダニーは無意識的にカルトが「私達は家族」と言っているのを羨ましく思っていたのかもしれない。大勢でいるのに孤独に感じてしまうダニー。共感できる人もいるかもしれない。少なくとも私はそういう経験があるので分かる。

 

ダニーは最初こそバッドトリップをするのだけど、だんだんとグッドトリップをしていくようになっていく。それの最終形態がメイクイーンを決める儀式だろう。

ダニーはこの儀式のうちにいつの間にか話せなかったスウェーデン語を話せるようになっていく。そしてスウェーデン語も理解できるようになり喜びをカルトの少女と共有していきメイクイーンという少女のトップへとなる。

その時に掛けられた花冠、めっちゃ花が呼吸していて気持ち悪い印象を受けた。一つの花のおしべ(またはめしべ)がある部分が呼吸しているかのような動きをしている。それがだんだんと他の花冠にも見え始め、メイクイーンが座る草で出来ている椅子もまるで草がダニーを導くかのような動きをして手に絡まってくるようになる。

ここまで来るとダニーの幻覚なのだとなんとなく分かってくるのだけど、ダニーはそれを寧ろ受け入れてメイクイーンになることで何か抑うつ的にしていた心の殻を破ったようにも思える。

 

まぁその後すぐに一応恋人のクリスチャンが入ってしまったSEX部屋を覗いてしまい嫌悪感からか吐いて泣きじゃくってしまう。それを一緒に踊った仲間の少女達が同調して泣き始める。ここからは予告であったインパクトあるシーンに繋がる訳だけど、本当コールアンドレスポンスかなってくらい真似して返して一緒に泣き始める。冒頭のダニーがクリスチャンに電話した際にダニーが本当にして欲しかったのは同調だったのかもしれないと思うとこのシーンはダニーにとって悲しい時に一緒にそばにいてくれるのはクリスチャンではなくこのカルトの皆つまり“家族”なのだと気づいたのかもしれない。

 

 

そして最後、生贄の最後の一人をメイクイーンが決めることになりクリスチャンが生贄へとなる。クリスチャンは愚者として内臓をくり抜かれた熊の中に縫い合わされて他の生贄と共に燃やされる。

その中には自ら志願して生贄になることを決めた生きた人がいてその苦痛な叫び声が聞こえると、外にいたカルトの皆叫び出す。

正直ここのシーンはカルトの皆は同調して悲しんで叫んでいるのか、生贄のお陰でこの集落はまた浄化されたと喜んで叫んでいるのかが分からなかった。

 

そして最後ダニーの笑顔で終了する。

 

ダニーにとっては新たな“家族”を手に入れて、裏切られたクリスチャンもいなくなり、新たな人生が幕を開けることに喜びを得たのだとするのならば

このミッドサマーはハッピーエンドなのだと思う。

この映画はあくまでダニーの主観の映画なのだ。だからダニーが周りから見てどう見えていてもダニーが喜び笑顔を素直に出せたのならこれはハッピーエンドなのだ。

 

 

 

 

 

                            総合評価

                    100点満点中85点

 

よかった点は

  • 色彩が綺麗
  • ダニーの抑うつ状態のリアルさ
  • 考察要素が多い

 

減点理由は

  • ゴアが突然に集中して1箇所責めなため結局リアリティあって
  • 正直Twitterランドで皆が阿鼻叫喚するほどの狂気はそこまで感じなかった

 

総評すると

「郷に入れば郷に従え」を的確に描いた抑うつ少女の心の拠り所

 

 

依存体質なダニーの性格的にこのカルトは結構決まりがきっちりしているのでダニーは馴染めるのかもしれない。

いるよね、指示がなきゃ駄目な人って。

 

次の休みにまだディレクターズカット版やってたら行きたい気もするが、そこまで最高!!ってほどハマれてはいないので悩みどころではある。もしディレクターズカット版を見た場合は今回との相違点を纏めたいと思う。

 

では次回まで皆さまお元気で

 

 

 

【映画】屍人荘の殺人を観て顔の良さで優勝したオタク

新年明けましておめでとうございます。

 

年が明け、すぐに仕事だった私は腰痛を悪化させて無事に休みを手に入れた。4日5日と休みを貰い、

 

私は4日にフォロワーから借りたDVD「おしい刑事」を観た。

シャーロックホームズに憧れている刑事の押井さんが推理をして事件を解決しようとするが、肝心の犯人を当てることが出来ないで周りの刑事に手柄を取られるという実に惜しい話となっている。

時間がなくて観れていなかったので最後まで観たけど、4話完結なのは勿体ないほどの内容で二期に期待せざるを得なかった。

 

私にはもう一つ去年観ようと思ってて観れてないものがある。

シンカリオン?まだ完走出来てないので申し訳なさしかない……

 

それは

「屍人荘の殺人」

神木隆之介中村倫也という私の大好きな俳優が主演のサスペンスだ。

正直なところTwitterではいい感想を聞かず、顔と曲でプラマイゼロになるという噂も耳にした。それでも今回私は2020年の映画初めとしてこの作品を選んだ。

 

結論を先に言うと

色んな意味で騙された

 

 

ここから先はネタバレ込みで感想を述べていく。マジでこの作品はネタバレしているとつまらないので観たい人は先に観てからスクロールするんだ。いいね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

簡単に説明すると、

主人公の葉村(神木隆之介)は大学で年齢不詳の自称ホームズの明智中村倫也)の助手のワトソンとして大学内や近所の事件を解決又は掻き乱していた。

そんなある日、謎の美人の剣崎(浜辺美波)に去年行方不明事件が起き今年は脅迫状が届いた「ロックフェス研究会のOB主催のペンションでの合宿」に誘われて……

 

といった感じだ。

 

予告などを見たが

  • 謎の密室殺人
  • 美男美女の二人のホームズ
  • 事件の解決をしたことのないワトソン
  • 衝撃のラスト

この点を挙げていた。

まぁ、ミステリーの映画にはよくある「衝撃のラスト」という煽り文句はそこまで意味をなさない。というか自ら煽っているやつはだいたい本編はパンチに欠ける。

 

まず、初めにこの映画では大学で明智と葉村が小さな事件を解決していくシーンが流れる。

とてもクセのある明智に振り回されている葉村はオタクの女達は大好物ではないかなというくらい美味しかった。

そこから剣崎に合宿の誘いを受けて3人で山奥のペンション「紫湛荘」(しじんそう)へと赴く。

紫湛荘の中はとてもセットが細かく、サブカルオタクが好きそうな雰囲気ではあった。というかめっちゃ武器とか飾ってあるし。

その武器で誰か殺されちゃうんだろうなとか思ってた。この時までは……

 

 

話はフェス研の合宿の醍醐味である紫湛荘の近くで行われる野外フェスへと変わる。そこではフジロックよろしくといった感じでテントがあったり色んな人たちがフェスを楽しんでいる。その中に紛れる謎の赤い液体が入った注射器を持っている集団

 

え?何?!

 

そして夜になり明智達もフェス会場へ

遠目に会場を見ていると、

人々が謎の凶暴化を始めて人を襲い噛み付いていく

フェス会場大パニック!

紫湛荘に泊まる一人の女性死亡

 

そして

明智はこの凶暴化したゾンビの群れに呑まれて退場

 

 

えええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

中村倫也の退場早過ぎないですか?!?!というかゾンビものだって聞いてねぇよ!!とんだパンチだよ!!!屍人ってゾンビじゃねぇか!!!こりゃ一本取られましたわガハハ!

 

……じゃねぇよ!!

 

マジで一気に展開が変わり過ぎて困惑した。というか明智は葉村に

「これから紫湛荘で起きる事件についてなんだが、犯人が分かったんだ」

と興奮気味に話していたのに秒で退場してマジでビックリした。というかこんな序盤15分で退場させるなら主人公として大々的に中村倫也って書くなや!!と軽く詐欺にあった気分だった。

 

結局謎のパンデミックにより紫湛荘には合宿予定だったメンバーと何とか逃げて来れた関西弁おじさんの出目(ドランク塚地)とザ・ババアな高木(ふせえり)とOBがナンパしてた女の子静原(山田杏奈)というメンバーで立て籠る事に……

その後この紫湛荘で殺人事件が起きていって剣崎と葉村の謎解きが始まる。

 

 

まぁトンデモ展開ではあったが、密室殺人はちゃんとしてたしトリックも面白く、雪山に遭難とは違った危機感がありよかった。

ちなみに冒頭に出てきた武器は各々ゾンビが来たときの為の防衛策として持っていった。

 

話の展開は結構ぽんぽんテンポよく進み、定期的にトリックシリーズやSPECに似たような小ネタを詰めて笑わせに来る感じは見てて飽きさせはしなかった。

だが後半はあまり納得ができなかった。

 

犯人はOB達に復讐する為に手を下したという事が分かる。そして、犯人は結果的に紫湛荘に押し寄せてきたゾンビに呑まれて噛まれゾンビになる前に自殺。その後自衛隊の救助がきて終幕。

葉村は明智がまだ生きていると信じていると、目の前に明智がゾンビと化して登場。葉村はこの状況でも明智に声を掛ける。それを見て剣崎は自衛隊救助前に紫湛荘から投げた槍を手にして明智を葬る。そして一言

「葉村くんは私の助手だ」

 

エンドロール

 

 

夢なら覚めてくれ!!!!!!

 

何じゃこの悪夢は!!

剣崎は途中で葉村に紫湛荘に呼んだ本当の理由は「明智から葉村を奪い自分の助手にするためだった」と告げている。それに対して葉村は「僕は明智さんの助手だ」とその告白を断っている。

凄く明智に対して信頼を持っていた葉村の前でこんな結果で散る明智、そしてそんな明智から葉村を奪い取る剣崎。

 

バッドエンド過ぎないか?????

 

私は最後の望みにかけた。エンドロールの時又はエンドロール後に何かしら映像を付けてくれ。お願いだ。頼むから救ってくれ。

だが私の願いは届かず曲が終わったと同時に劇場が明るくなった。

 

私は虚無を抱えてこのブログを書いている。

 

 

                 総合評価

         100点満点中54点

 

よかった点は

  • ただただ顔が良かった
  • 神木隆之介の演技
  • 紫湛荘のセット
  • テンポの良さ

 

悪かった点は

  • 結局パンデミックを起こした人は誰か分からない
  • あんなに持ち上げてた中村倫也が序盤にしか出ない
  • 剣崎がそこまで葉村を欲した理由がチープ
  • エンディングがモヤモヤし過ぎる

 

総評すると

フォアグラキャビアトリュフ入りラーメンのような作品

 

原作は小説だけど、これ原作ファン達は怒らなかったのだろうか?というかこれ原作も同じオチなの?本当途中まで良かったのに残念過ぎる。というかマジで明智いいキャラなのにもったいなさ過ぎるだろ……

というか明智と葉村の二人のドラマが観たいですね……出来れば日曜の22:30からの日テレ系の枠で。

あれ?それ火村なのでは……?

 

マジで勿体ない作品ではあった。せっかくいい食材なのにそれをそんな料理にしちゃう?って感じ。マジで世界三大珍味でラーメン作って2,000円で売られている感じ。勿体ない。でも物好きは食べそうって感じ。

 

多分2回目は観ないだろう。でも小説が気になるのでそれは買おうか検討中だ。

 

今回はここまで。では皆さまお元気で。

【ライブ】人生で初めてライブハウスで押し潰された隠キャオタク

突然だが私は今まで有名どころのライブに行ったことがない。

 

ライブハウス自体はにょロボてぃくすという大阪を中心に活動しているアイドルロボットユニットのライブで行ったことがある。

そのライブハウスはご飯食べながら見る場所だったり、ある程度ゆとりがあったりと初心者には優しい会場だった。

私は母親が作った弁当の海苔弁みたいなめっちゃぎっしりな客がいる中でのライブは経験したことがなかった。そもそもそんなに有名なライブは行こうと思いもしなかった。

 

そんな私の考えを変えさせたのはラウド系コミックバンドの

夕闇に誘いし漆黒の天使達(以下夕闇)

だった。

読み方は「ゆうやみにいざないししっこくのえんじぇる」。

彼らは男性4人組のバンドで、

  • ブス担当(ボーカル) 小柳
  • ベース担当      ともやん
  • ドラム担当      にっち
  • ギター担当      Mr.千葉

で構成されている。

ギターの千葉ちゃん以外の3人は高校の同級生で、何度かギターを入れ替えてて現在このような形になっている。

 

ブス担当の小柳さんは髪の毛が長くて普段は後ろにお団子にしているのだが、ライブの時はスポブラに短パンでツインテールをして歌っている。半年前までは太っていたのだが、減量に見事成功。今はシュッとしている。

小柳さんは歌詞を書いたり主旋律を大体決めている。なので歌詞は小柳さんの伝えたいことが沢山書かれている。

小柳さんは綺麗な歌声とデスボイスがとても素敵で、一曲の中でコロコロと切り替えて歌えるのは本当に凄い。

 

ベース担当のともやんは若干垂れ目なクールボーイ。声も低めでとても女性人気も高い。基本的にツッコミポジションで、バッサリと切っていく感じがとてもカッコいい。ベースもとても上手く、「猫サンキュー」という曲のベースソロは本当に痺れるものがある。

 

ドラム担当のにっちは体格がいい優しい方。にこっと笑った時が本当赤ちゃんみたいで可愛い。料理が出来たり、絵が上手かったりと器用。ドラムはPearlとZildjianとエンドースメント契約をする程の実力者。

 

ギター担当の千葉ちゃんは天然な末っ子。彼だけ97年生まれで他メンバーより一つ年下で、愛されキャラ。千葉は本名ではなく出身地で本名は高山。新しいギターをTwitterで募集していたところにDMを送った所謂シンデレラボーイ。ギターはとても上手く、普段の言動とは違いすぎて手元だけの動画を見ると別人に見えるほどのギャップがある。

 

さらっとメンバーの説明を書いたけど、この人たちをよく知るにはこの話もしておきたい。

 

夕闇に誘いし漆黒の天使達はYouTuberとしてほぼ毎日動画を上げているという一面

 

夕闇に誘いし漆黒の天使達 - YouTube

 

実を言うと私は夕闇をYouTubeで知った。しかもライブ映像ではなく普通の動画で。

彼らはどんな動画を上げているかというと

  • 一週間○○だけを食べて生活
  • 大喜利
  • この食べ物の中に何が入っているでしょう

となんともYouTuberらしい動画を上げている。しかも自分達で動画を編集もしている。そんな中に時折MVが上がったり、楽器演奏をしたりする動画を上げている。

動画は見てみると大体

小柳さん 司会進行しつつ突っ込んだりボケたり万能型

ともやん 相槌打ったり突っ込んだりするがたまに天然なツッコミ

にっち 司会進行する日もある基本みんなを支えている常識人

千葉ちゃん 天性の才能を持つYouTuberとして生まれし謎すぎるボケ

ととてもまとまりがある。

 

面白いのでぜひ見てほしい。

 

 

そんな夕闇のライブが今年の年末から年始にかけて行われる。それが

   東名阪ツアー

デカ箱カチコミツアー

 

大阪のBIG CATから始まり、名古屋のダイヤモンドホール、そして東京のTSUTAYA O-EAST という大きいキャパで行われることになった。

私は名古屋は私用で行けないことが確定だったので、大阪か東京のどちらかが当たって欲しく抽選を掛けようと思った。その時に夕闇にハマりたてだったTOに大阪の抽選をお願いして掛けた。結果大阪のみが当選した。

本当TOには頭が上がらない。

 

番号が前の方であると聞いて、近いの嬉しいななんて話していたら「スピーカーが近いと耳やられるから耳栓買ったほうがいい」と言われたので前日に耳栓を買った。

 

そして当日、雨の中心斎橋のハコに行くと若い女の子達がいっぱいいた。バンギャっぽい人もいれば可愛い系の人まで本当幅が広い。ちゃんと男性客も一定数いて本当びっくりした。物販ではタオルとラババンを買って見た目だけ陽の者になった。ちなみにラババンはメンバーカラーの赤(小柳)青(千葉)緑(にっち)黄色(ともやん)があり、私は推しの緑と黄色を買った。

 

外が寒すぎて上着脱げないななんて思いながら待機列に並び静かに待っていると入場が始まった。コインロッカーに荷物を入れて会場に行くと、今回出たミニアルバム「CD番長」のジャケット(森田まさのり先生描き下ろし)が大きく背景に垂れ下がっていてカッコよくてびびった。とりあえず推しであるともやんの近くに立とうと上手側に立って待機しているとあっという間に押し詰状態になった。

ライブ始まる前のアナウンスは千葉ちゃんが行った。千葉ちゃんはぐだぐだなアナウンスをしていてなんだか子供が作文を発表しているのを見ている親の気持ちになった。千葉ちゃんが禁止事項を並べるたびに「はーい!」と返事をしてアナウンスが終わるとみんなで拍手をした。それを見て私は

昔見に行った忍たま乱太郎のミュージカルの乱太郎役の子役の子が似たようなことをやってた時のことを思い出していた。

 

会場が暗くなりいよいよ登場。

4人は長ラン(長い学ラン)を羽織り舞台に立った。それだけで一気に後ろから押されて揉みくちゃになった。そのまま長ランを脱いだ4人は一曲目に入った。

その瞬間に「ともやーん!!」と後ろからともやんの元に向かって人が押してきて私はその場に倒れた。すぐに立ち上がれたので本当に良かったと思う。

本当ともやんが目の前に見えて凄くはっきりと笑ったりするのが見えて感動した。想像以上にボーカルの小柳さんも見えて歌もCD音源に近いクオリティで驚いた。

 

曲が終わると小柳さんのトークになり「気をつけて」「怪我がないように」と注意をしてくれて本当優しさを感じた。

夕闇の曲には客が合いの手を入れる歌詞があったり振りがあったりするのだけど、小柳さんは振りを歌の間で教えてくれたりと本当初めての人にも優しくて好きになった。

 

本当あっという間のライブだった。

喉は枯れたし腰は痛いし汗まみれで外出たら寒いしで現実ふざけんなと思った。

 

今度はツーマンやスリーマンなど関東でやっているやつにも参加したい。そう思うほどにとても楽しかった。

 

本当に楽しい思い出をありがとう。

 

今回のレビューというか感想はここまで。それでは皆さまお元気で。