感想の箱庭

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【映画】屍人荘の殺人を観て顔の良さで優勝したオタク

新年明けましておめでとうございます。

 

年が明け、すぐに仕事だった私は腰痛を悪化させて無事に休みを手に入れた。4日5日と休みを貰い、

 

私は4日にフォロワーから借りたDVD「おしい刑事」を観た。

シャーロックホームズに憧れている刑事の押井さんが推理をして事件を解決しようとするが、肝心の犯人を当てることが出来ないで周りの刑事に手柄を取られるという実に惜しい話となっている。

時間がなくて観れていなかったので最後まで観たけど、4話完結なのは勿体ないほどの内容で二期に期待せざるを得なかった。

 

私にはもう一つ去年観ようと思ってて観れてないものがある。

シンカリオン?まだ完走出来てないので申し訳なさしかない……

 

それは

「屍人荘の殺人」

神木隆之介中村倫也という私の大好きな俳優が主演のサスペンスだ。

正直なところTwitterではいい感想を聞かず、顔と曲でプラマイゼロになるという噂も耳にした。それでも今回私は2020年の映画初めとしてこの作品を選んだ。

 

結論を先に言うと

色んな意味で騙された

 

 

ここから先はネタバレ込みで感想を述べていく。マジでこの作品はネタバレしているとつまらないので観たい人は先に観てからスクロールするんだ。いいね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

簡単に説明すると、

主人公の葉村(神木隆之介)は大学で年齢不詳の自称ホームズの明智中村倫也)の助手のワトソンとして大学内や近所の事件を解決又は掻き乱していた。

そんなある日、謎の美人の剣崎(浜辺美波)に去年行方不明事件が起き今年は脅迫状が届いた「ロックフェス研究会のOB主催のペンションでの合宿」に誘われて……

 

といった感じだ。

 

予告などを見たが

  • 謎の密室殺人
  • 美男美女の二人のホームズ
  • 事件の解決をしたことのないワトソン
  • 衝撃のラスト

この点を挙げていた。

まぁ、ミステリーの映画にはよくある「衝撃のラスト」という煽り文句はそこまで意味をなさない。というか自ら煽っているやつはだいたい本編はパンチに欠ける。

 

まず、初めにこの映画では大学で明智と葉村が小さな事件を解決していくシーンが流れる。

とてもクセのある明智に振り回されている葉村はオタクの女達は大好物ではないかなというくらい美味しかった。

そこから剣崎に合宿の誘いを受けて3人で山奥のペンション「紫湛荘」(しじんそう)へと赴く。

紫湛荘の中はとてもセットが細かく、サブカルオタクが好きそうな雰囲気ではあった。というかめっちゃ武器とか飾ってあるし。

その武器で誰か殺されちゃうんだろうなとか思ってた。この時までは……

 

 

話はフェス研の合宿の醍醐味である紫湛荘の近くで行われる野外フェスへと変わる。そこではフジロックよろしくといった感じでテントがあったり色んな人たちがフェスを楽しんでいる。その中に紛れる謎の赤い液体が入った注射器を持っている集団

 

え?何?!

 

そして夜になり明智達もフェス会場へ

遠目に会場を見ていると、

人々が謎の凶暴化を始めて人を襲い噛み付いていく

フェス会場大パニック!

紫湛荘に泊まる一人の女性死亡

 

そして

明智はこの凶暴化したゾンビの群れに呑まれて退場

 

 

えええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

中村倫也の退場早過ぎないですか?!?!というかゾンビものだって聞いてねぇよ!!とんだパンチだよ!!!屍人ってゾンビじゃねぇか!!!こりゃ一本取られましたわガハハ!

 

……じゃねぇよ!!

 

マジで一気に展開が変わり過ぎて困惑した。というか明智は葉村に

「これから紫湛荘で起きる事件についてなんだが、犯人が分かったんだ」

と興奮気味に話していたのに秒で退場してマジでビックリした。というかこんな序盤15分で退場させるなら主人公として大々的に中村倫也って書くなや!!と軽く詐欺にあった気分だった。

 

結局謎のパンデミックにより紫湛荘には合宿予定だったメンバーと何とか逃げて来れた関西弁おじさんの出目(ドランク塚地)とザ・ババアな高木(ふせえり)とOBがナンパしてた女の子静原(山田杏奈)というメンバーで立て籠る事に……

その後この紫湛荘で殺人事件が起きていって剣崎と葉村の謎解きが始まる。

 

 

まぁトンデモ展開ではあったが、密室殺人はちゃんとしてたしトリックも面白く、雪山に遭難とは違った危機感がありよかった。

ちなみに冒頭に出てきた武器は各々ゾンビが来たときの為の防衛策として持っていった。

 

話の展開は結構ぽんぽんテンポよく進み、定期的にトリックシリーズやSPECに似たような小ネタを詰めて笑わせに来る感じは見てて飽きさせはしなかった。

だが後半はあまり納得ができなかった。

 

犯人はOB達に復讐する為に手を下したという事が分かる。そして、犯人は結果的に紫湛荘に押し寄せてきたゾンビに呑まれて噛まれゾンビになる前に自殺。その後自衛隊の救助がきて終幕。

葉村は明智がまだ生きていると信じていると、目の前に明智がゾンビと化して登場。葉村はこの状況でも明智に声を掛ける。それを見て剣崎は自衛隊救助前に紫湛荘から投げた槍を手にして明智を葬る。そして一言

「葉村くんは私の助手だ」

 

エンドロール

 

 

夢なら覚めてくれ!!!!!!

 

何じゃこの悪夢は!!

剣崎は途中で葉村に紫湛荘に呼んだ本当の理由は「明智から葉村を奪い自分の助手にするためだった」と告げている。それに対して葉村は「僕は明智さんの助手だ」とその告白を断っている。

凄く明智に対して信頼を持っていた葉村の前でこんな結果で散る明智、そしてそんな明智から葉村を奪い取る剣崎。

 

バッドエンド過ぎないか?????

 

私は最後の望みにかけた。エンドロールの時又はエンドロール後に何かしら映像を付けてくれ。お願いだ。頼むから救ってくれ。

だが私の願いは届かず曲が終わったと同時に劇場が明るくなった。

 

私は虚無を抱えてこのブログを書いている。

 

 

                 総合評価

         100点満点中54点

 

よかった点は

  • ただただ顔が良かった
  • 神木隆之介の演技
  • 紫湛荘のセット
  • テンポの良さ

 

悪かった点は

  • 結局パンデミックを起こした人は誰か分からない
  • あんなに持ち上げてた中村倫也が序盤にしか出ない
  • 剣崎がそこまで葉村を欲した理由がチープ
  • エンディングがモヤモヤし過ぎる

 

総評すると

フォアグラキャビアトリュフ入りラーメンのような作品

 

原作は小説だけど、これ原作ファン達は怒らなかったのだろうか?というかこれ原作も同じオチなの?本当途中まで良かったのに残念過ぎる。というかマジで明智いいキャラなのにもったいなさ過ぎるだろ……

というか明智と葉村の二人のドラマが観たいですね……出来れば日曜の22:30からの日テレ系の枠で。

あれ?それ火村なのでは……?

 

マジで勿体ない作品ではあった。せっかくいい食材なのにそれをそんな料理にしちゃう?って感じ。マジで世界三大珍味でラーメン作って2,000円で売られている感じ。勿体ない。でも物好きは食べそうって感じ。

 

多分2回目は観ないだろう。でも小説が気になるのでそれは買おうか検討中だ。

 

今回はここまで。では皆さまお元気で。